2006年 秋 キュラソー採取ツアー決行された。フロリダ半島の最南端キーウエストまでは前回訪れたが、今回はそれよりさらに南に位置し、南米大陸ベネゼエラまで数十km、ABC諸島のキュラソーに訪れた。ABC諸島はアルーバ、ボネアー、キュラソーの3つの島の頭文字をとってこう呼ばれている。現在はオランダ領でハリケーンもなく、一年中快適らしい。また、キャンディーバスレットの採取地としてアクアリストに有名である。
初日は、マイアミにあるジュリアン邸にまたまたお世話になった。このティレルズに会うのも2回目だ。
ジュリアン邸は引っ越しをして以前より広くなり、バックヤードのすぐ下は運河で、そこから海水を引き込み、これらの水槽をまわしている。なんともうらやましい。
バックヤード側の運河です。この時期、毎朝霧らしい。
ジュリアンはまだ船は持っていない。そのうちに買ったら乗せてもらおう。
この運河にはタツノオトシゴは普通に観察できる。時々クイーンエンゼルやフレンチも現れるとのこと。
この水槽もかなりの年代物だ。
ここら辺のお家はプールは当たり前。
ジュリアンと犬の散歩
リスも普通にいる
マングローブもいきいき
ナイスカラーのシラナミガイ
これはかなりレアなソフトコーラル
マイアミ近郊のスターアイランド、ここには誰でも知っている有名人の豪邸がたくさんある。 まさにアメリカンドリーム。
リビングのガラス水槽、石灰藻でいっぱいだ。もちろんノースキマー、ノーカルシウムリアクターだ。
トゥーリトルフィシャー社長宅とかわいい愛猫(名前はジャンピング、ジャック、良くジャンプするのと、ストーンズファンだからとのこと)
ここからキュラソーツアー マイアミ空港でダイナスティー社御一行と待ち合わせて出発
ジャマイカ、キューバ等の島を見ながら、約3時間のフライト
さすがオランダ 風車を発見
ここがエアポート 歩いて入国審査へ
ここは地味な ダボハゼ似
のみ
そして翌日のDEEPダイビングのため、器材の綿密な調製及び打ち合わせ。事故防止のため、何回もチェックを繰り返す。本当に大変な作業だ。これが100m以深まで潜ることが可能なリブリーザー。値段も半端じゃない。
ここでは、ダブルタンク、ナイトロックス、リブリザー(再呼吸方式)が用意されている。私には無縁だ。
チェックは何度も繰り返す。奥がダイナスティー社長のフォレスト氏、手前が若手ホープのベン氏、この2人がバディーを組んで100mまで潜る。
ピックアップトラックに器材を積んで出発
左は看護士のビリーさん、右はベン氏
フォレスト氏の息子は良きヘルパーだ
タンクは左右の太股にまで取付
いざ 潜行
私は 浅場でファンダイブ
ロイヤルグラマとペパーミントゴビーの群れ
やっぱりカリブ海 ヤギやカイメンが豊富である
30cmオーバーのフルサイズクイーン
ロイヤルグラマは普通に見ることが可能
スリースポットダムゼル
アシカとダイビングも出来ますよ
採れたてバイカラーバスレット減圧中
カリブはヤギ類が豊富です。
人間も減圧中しかも2〜3時間
減圧時間はアシカとダイブ
淡いブルーが際立つアトランティクブルータン
小型ゴビーもあちこちで見られますよ
30cmオーバーのフルサイズフレンチペア
ここからキュラソー水族館
水族館内の生簀でタンクをつけて、餌をあげることが出来ます。
アクリル越しのサメ君にも餌やり可能。音をたてて餌を吸い込むのは迫力満点
振り向くと2mオーバーのグルーパーもいてビックリ
メルヘンチックな町並みは流石オランダ
九州のハウステンボスではありません
ダイナスティー代表のフォレスト氏、器材のチェックは欠かせない
ここまで重装備をしないと100mまでは無理です
カリビアンロングスナウトは水深20m前後で普通に見られます。
スポッテッドドラムも浅場で確認可能
日本でも人気のレタススラッグ
オトヒメエビの仲間は世界中にいます
ベタソーンシュリンプ
ここでは
ジュエルダムゼルの幼魚も普通種です
フェザーダスター
まるで月面のようです
この島に3人しかいない日本人のひとり、ユキコさん。アシカの調教師だ
パックン似のベン氏。陸上ではアシカと女性に大モテだ。
キュラソーは本来リゾート地です
ダッジ社長の厳しい最終チェック
パッキングをしてフロリダまで運びます
さようならキュラソー
見覚えのある箱、マラソンにあるダイナスティー社
昨年の大型ハリケーンでトレーラーハウスが流されてしまい、新しくなった。
フォード製大型ピックアップF-350カッコイイ、これで空港まで生体を運ぶ
北米で一番売れているフォードF-150ピックアップ、日本でも流行ればいいのに・・・。
アトランタ水族館にサメを送ります。人も入れるほどの巨大な箱
こんな所に住みたいですね
今回の旅行では、深海の生体を生かして持ってくるのが大変なことと、深海での人体にかかるストレスが凄まじいことを改めて認識させられました。もちろん連れてこられる生体にもそれ以上のストレスがあるはずです。日本の裏側で、しかも水深100前後から来る魚たちに、私たちはもっと敬意を持たなくてはいけないでしょう。値段が高いのも納得で、かえって安いぐらいにさえ感じます。そんな魚たちを大事にそして長期に飼育しなくてはいけません。
あらためて海に感謝です。
このあと冬のシカゴ経由で日本に帰りました。気温差は約50℃以上です。風邪を引いたの仕方ありません。
次回はインドネシア スラウエシ島の北部メナド紀行です。
この島の2/3以上が黒人です